橘座 愛産大工高に約110年以上前の文化が甦りました。

橘座のご案内

本校が愛知工芸高校として、この地、橘2丁目に誕生したのは、昭和36年のことです。
その次の年、昭和37年に東海工業高等学校と校名を改称いたしました。
それから40年が経ち、平成13年4月、新しい世紀をむかえるにあたり、さらなる発展を期して、愛知産業大学工業高等学校と校名を一新いたしました。 本校が橘の地にお世話になり、50年を超える月日が経過いたしました。
これからも、お世話になっております地域の皆様にご理解・ご支援をいただき、「開かれた学校づくり」を推し進めてまいりたいと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

校長

最新公演情報

桂小南独演会

第34回橘座公演【落語】
三代目「林家菊丸上方落語会」(入場無料)

画像をクリックするとPDFをご覧になれます。リーフレットPDF(3.18MB)

日時 平成30年12月2日(日)
12時30分開場 13時00分開演
演目
  1. 「開口一番」月亭遊真
  2. 「お楽しみ」林家菊丸
  3. 「稲荷俥」桂雀太
  4. 仲入り
  5. 「質屋芝居」笑福亭生寿
  6. 「辻占茶屋」林家菊丸
会場

たちばなホール(260席)

愛知産業大学工業高等学校内 〒460-0016 名古屋市中区橘2丁目6番15号

地下鉄名城線「東別院」駅より徒歩5分 金山総合駅より徒歩15分

主催・問い合わせ 愛知産業大学工業高等学校 生徒会
TEL(052)322-1911

橘町由来

橘町由来

橘町由来

さつきまつ 花橘の 香をかけば むかしの人の 袖の香ぞする
(古今和歌集 夏 一三九 よみ人しらず)
五月を持って花開く橘の花の香りをかぐと、
昔親しんだ人のなつかしい袖の香がすることよ

尾張二代藩主光友が、広小路から熱田に通じる道(本町通り)の城下町の南端を通りかかったとき、ひっそりとたつ古着屋に目がとまった。
当時のこの地は千本松原と呼ばれるほど松が一面に生茂っており(松原町)、うっそうとしていたにちがいない。いくら城下に通じる街道筋でもその南端は物寂しい地であったであろう。そんな中で古着屋がつつましやかに店を開いていたことに、光友は心動かされたようである。

寛文4年(1664年)11月、城に戻った光友はこの地に町を建設することを計画する。
町名は『古今集』夏一三九の題しらず詠み人知らずの
「さつきまつ 花橘の香をかけば 昔の人の 袖の香そする」の一句を選び、「橘町」と名付けた。光友がどうしてこの歌を思い浮かべたのかは想像に難くない。たたずむ古着屋の店先付近には橘の実がなって、かぐわしい香がしたのであろう。

こうして橘町を作った光友はこの町に古鉄・小道具の専売特許を与え、古鉄・小道具屋を商いとする者を集めた。
その後、七代藩主宗春の代になると、富士見原遊郭、大須・若宮八幡の芝居小屋を含めた歓楽街に隣接し、橘町は商業地であると同時に、芝居小屋などが立ち並ぶ賑わいを見せた。

橘という植物

橘という植物 橘という植物

橘 学名:Citrus tachibana ミカン科

橘といえば京都御所の紫宸殿(ししんでん)の右近の橘を、また雛飾りの橘を思い浮かべる人が多いであろう。しかし、実際に生息している橘を見た人は意外と少数ではなかろうか。

植物図鑑には「本州静岡・愛知・和歌山・山口諸県・四国・九州・琉球の海岸に近い山地にまれにはえる日本固有の常緑小高木。高さ2〜4m。花は初夏。果実は径2.5㎝、冬に熟し酸味が強く食べられない。」とある。
他書いろいろ調べてみると、どうやら私たちが冬に食するミカンの先祖に近いようである。そう思えば何かしら親近感もわいてくる。図鑑には日本固有とあるが、ミカンの先祖となれば、やはり大陸から伝来したと考えた方が自然である。

『古事記』の垂仁天皇の御代(紀元前29年〜紀元70年?)に田道間守(たじまもり)が天皇から
「ときじくのかぐのこのみ」を採ってくる命を受けて、苦難の末ついに、「ときじくのかぐのこのみ」の枝を持って帰ってくるという伝説が載っている。
この「ときじくのかぐのこのみ」が橘ではないかといわれている。
その他、奈良時代の歌集『万葉集』にも花橘・橘として数首の歌に詠み込まれている。また、
『伊勢物語』『源氏物語』にも橘の記述が見られるなど、橘はいつの時代にも庶民の近くにあり、親しまれていたようだ。

「旅たのし荷つき橘籠にみてり」 杉田久女
(明治23年〜昭和21年、鹿児島県生まれ)

江戸時代、この橘町にも橘の木があっても不思議ではない。「ときじくのかぐのこのみ」のかぐわしい香りが漂っていたら、
二代藩主も思わず「さつきまつ 花たちばなの…」の歌を口ずさんだのではなかろうか。

四隣の跡

二葉亭四迷(ふたばていしめい)、本名、長谷川辰之助が幼少の頃に過ごした家が、現在の松原町二丁目にある。二葉亭四迷は文久4年(1864年)尾張藩の下級武士、長谷川吉数の第一子として江戸に生まれた。5歳の時、母、志津(後藤姓)の実家(当地)に入る。
明治3年父吉数は名古屋藩史生準出仕となり、同6年、愛知県権少属(下級官吏)になる。辰之助は明治5年(1872年)8歳の時、再び東京にもどるまでの3年間あまりをこの地で過ごした。

二葉亭四迷の育った長谷川家は、下級武士の家柄ではあるが、父、吉数は夕食の時には常磐津を一くさり語り、母、志津が三味線を弾くなど、武士的なものと町民的なものとがが入り交じっている家風であった。芸処名古屋人の母親と知識階級である武士の父親の血筋が、二葉亭四迷の文学活動の礎に流れているのだろう。

二葉亭四迷(1864年〜1909年)

東京外語学校の露学部に入学。ロシア文学に魅せられて、代表作を耽読する。写実主義(目に見える現象から本質を捉えることを主張)を唱え、小説『浮雲』を発表。『浮雲』は本格的な写実主義小説として絶賛され、日本近代文学の先駆とされる。
また、小説論『小説総論』や翻訳小説『あひびき』『めぐりあひ』を発表した。これらは口語体(話し言葉)を生かす手法(言文一致)で書かれ、近代文学の基礎を築き上げた。

橘座の歴史

江戸時代 [1603年〜1867年]

1664年(寛文4年) 尾張二代藩主徳川光友の命名で橘町生まれる、
11月芝居小屋新築興行、
この間随時芝居が興行される
1699年(元禄12年) 芝居の女方無用の令発行
1723年(享保8年) 諸士ならび帯刀者観劇禁止
1731年(享保16年) 諸士ならび帯刀者観劇禁止令が解かれる、
七代藩主宗春、幕府に対する不平より橘町周辺に遊郭を
公許し橘町は芝居小屋とともに繁栄する、
享保年間は名優競って興行する
1739年(元文4年) 芝居禁止、この間芝居興行なし
1801年(享和元年) 芝居小屋南向きに新築
1804年(文化元年) 太鼓櫓上げて、本芝居になる、興行盛況、
芸題「三十石よふねの始」「柳緑花白波」「傾城高砂松」
「本朝二十四孝」「織合褄錦」など
1818年(文政元年) 芝居小屋西向きに改築し、高桟敷を設ける、興行盛況、
芸題「天笠徳兵衛」「四ツ谷怪談」「宮本無三四」など
1838年(天保8年) 8月14日 大風雨で芝居小屋東側へ、
五間あまり吹き飛ばされ小屋半分普請する、
この間芝居興行なし
1843年(天保13年) 藩より倹約の御注意に興行停止
1844年(弘化元年) 9月東掛所(東別院)へ御門主入輿につき
芝居願い出して木綿衣装にて興行
1845年(弘化2年) 正月大坂役者芝居、
これより文久年間まで断続的に興行
1863年(文久3年) 7月 大風雨のため芝居小屋吹き飛ばされ次第に崩れる
1866年(慶応2年) 5月 大風雨のため残った小屋全部吹き飛ばされ
跡地は畑となる

【日本の出来事】

1685年(貞享2年) 生類憐れみの令
1689年(元禄2年) 松尾芭蕉「奥の細道」の旅出
1702年(元禄15年) 赤穂浪士の討ち入り
1708年(宝永5年) 富士山大噴火
1716年(享保元年) 徳川吉宗八代将軍となる
享保の改革はじまる
1730年(享保15年) 徳川宗春七代尾張藩主となる
1732年(享保17年) 享保の大飢饉
1739年(元文4年) 七代藩主宗春失脚
1774年(安永3年) 杉田玄白「解体新書」
1782年(天明2年) 天明の大飢饉
1808年(文化5年) 間宮林蔵樺太探検
1825年(文政8年) 異国船打払令
1832年(天保3年) 天保の大飢饉
1837年(天保8年) 大塩平八郎の乱
1841年(天保12年) 天保の改革
1853年(嘉永6年) アメリカ使節ペリー
浦賀に来航
1854年(嘉永7年) 日米和親条約
1858年(安政5年) 日米修好通商条約調印
福沢諭吉、慶應義塾を開く
1860年(安政7年) 桜田門外の変
1863年(文久3年) 薩英戦争
1867年(慶応3年) 「ええじゃないか」の乱舞おこる
大政奉還

【世界の出来事】

1664年 オランダ植民地
ニューアムステルダム
(ニューヨーク)
イギリスに奪われる
1682年 フランスヴェルサイユ宮殿完成
1687年 ニュートン万有引力の法則
1688年 イギリス名誉革命
1728年 デンマーク人ベーリング、
ベーリング海峡発見
1748年 モンテスキュー「法の精神」
1750年 フランクリン避雷針発明
イギリス産業革命始まる
1765年 ワット蒸気機関改良
1776年 アメリカ独立宣言
1789年 フランス大革命
1804年 フランス、ナポレオン帝位につく
1814年 ウィーン会議
1819年 サヴァンサ号大西洋初航海
1821年 ギリシャ独立戦争
フランス産業革命始まる
1830年 フランス7月革命
ベルギー独立
ポーランド独立運動
アメリカ産業革命始まる
1840年 アヘン戦争
1848年 フランス2月革命
ウィーン3月革命
ベルリン3月革命
イタリア民族運動
1861年 イタリア王国成立
1863年 ロンドン地下鉄開通

明治時代 [1868年〜1912年]

1870年(明治3年) 芝居小屋再興、中村座と称す
東西二十間一尺南北十五間二尺
1874年(明治7年) 橘座と改称
この間随時芝居が興行される
芸題「義経千本桜」「白浪五人男」「忠臣蔵」 「千成瓢箪」
「増補忠臣蔵」「西南戦争」など
1891年(明治24年) 10月28日濃尾大地震にて大破

【日本の出来事】

1868年(明治元年) 明治維新
1869年(明治2年) 東京遷都
1870年(明治3年) 平民に姓を許可
1871年(明治4年) 廃藩置県郵便制度
岩倉具視欧米に派遣
1877年(明治10年) 西南戦争
1879年(明治12年) 琉球藩を廃し沖縄県とする
1889年(明治22年) 大日本帝国憲法発布
東海道本線開通
1890年(明治23年) 教育勅語発布
第1回帝国議会

【世界の出来事】

1871年 ドイツ帝国成立
ニューヨーク地下鉄開通
1879年 エディソン電灯発明
1881年 パナマ運河起工
1889年 エッフェル塔の建設
1891年 シベリア鉄道建